梅干と昆布。
日々あれこれ。サイト情報。
プチ更新的なもの。
- 2010/05/18 (Tue) |
- 駄文的なもの。 |
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ものすごく更新が遅くてごめんなさい。
現在更新中のお話の続きに全く手をつけることが出来てません。
書いては消し書いては消しを繰り返し、どこに行きたいのがもわからなくなってきました。
これはヤバイです!!!書くのが楽しかった日々はどこへ。。。
というわけで管理人自身も困ってます。
他作品のストックはちょろっとあるので、最悪は凛たちのお話とは別のものをアップするかもしれません。
お待ちくださっている方がいらっしゃったら本当に申し訳ありません。
何もアップしないのはサイト管理人としてどうかと思うので、先日PCの中を整理していたときにどこからか出てきたものを。。。
なぜこんなのを書いたのか、どっちは攻め受けなのか、全く覚えてません(汗)
設定もなにもない。何歳差なんだ???
サイトに上げるほどでもないのでこちらにあげときます。
健全ほんのり片想い?です。
なぜにやきうなのかも疑問(笑)
お時間がおありの方は下記へどうぞ。
現在更新中のお話の続きに全く手をつけることが出来てません。
書いては消し書いては消しを繰り返し、どこに行きたいのがもわからなくなってきました。
これはヤバイです!!!書くのが楽しかった日々はどこへ。。。
というわけで管理人自身も困ってます。
他作品のストックはちょろっとあるので、最悪は凛たちのお話とは別のものをアップするかもしれません。
お待ちくださっている方がいらっしゃったら本当に申し訳ありません。
何もアップしないのはサイト管理人としてどうかと思うので、先日PCの中を整理していたときにどこからか出てきたものを。。。
なぜこんなのを書いたのか、どっちは攻め受けなのか、全く覚えてません(汗)
設定もなにもない。何歳差なんだ???
サイトに上げるほどでもないのでこちらにあげときます。
健全ほんのり片想い?です。
なぜにやきうなのかも疑問(笑)
お時間がおありの方は下記へどうぞ。
9回裏満塁のシーン・・・
「内野も外野も前進守備だから、普通に打てば外野を越すから、思い切って打って来い」
高揚した気持ちを落ち着かせるように肩に置かれた大きな掌が、心地よいリラックス感をおれに与えてくれた。
「か、監督!」
「ん?」
「もし、おれがヒット打ったら・・・」
何を言い出すんだろうと少し怪訝な表情を浮かべた監督にひるみそうになったけれど、大きく息を吸って、監督を真っ直ぐに見上げた。
「おれがヒットを打って優勝したら、一緒に飲んでくれますか?」
それはおれの夢だった。
監督を胴上げして、勝利の美酒を一緒に味わいたい、ずっとそう思っていた。
その夢が叶おうとしている。
しかも自らの手でその瞬間を演出するチャンスなのだ。
あまり酒を飲まない監督は、一瞬返事に困ったようだったけれど、それでもあいまいな返事はしない。
キモチを込めた発言には、きちんと誠意をもって返してくれる、それが慕われる一番の要因だ。
「いいぞ?オマエが倒れるまで付き合ってやる!」
「か、かんと―――」
「ほら、思い切って行って来い!間違ってもフォアボールなんてせこいマネするな」
試合中は絶対に笑わない、厳しい表情を浮かべたまま、背中をバシンと叩かれた。
よ~し!
咄嗟に口からこぼれた約束事だったけれど、監督は怒ることもなく受け入れてくれた。
バッドを握りなおしてバッターボックスに向かう。
大きな声援が球場内に鳴り響き、身体が震えた。
広い店内では、所々で笑い声や嬌声が上がっていた。
まだ優勝の興奮冷めやらぬチームメイトたちが、テーブルについた女性たちを喜ばせようと、オーバーアクション気味に意気揚々と場を盛り上げているのを、おれは静かに眺めていた。
念願のビールかけが終わって、あちこちのテレビ番組を梯子して、この二次会会場に着いた時はすでに深夜だった。
最初はワイワイ注がれるままに飲んでいたけれど、途中でそっと席を移動した。
広すぎるフロアーはたくさんの人でごった返していて、目的の人を見つけることができない。
果たして、彼はこの会場にいるのだろうか?
祝勝会会場のホテルで、各テレビ局のブースを回りながらすれ違って以来、まともにその姿を目にしていない。
明日も試合はあるし・・・あまりお酒も飲まないし・・・帰ってしまったのだろうか。
もしそうなら、残念ではあるけれど、仕方ないとも思っていた。
勢い余って、あんな場面であんな約束を、ほぼ強引にとりつけたのはおれのほうだ。
彼はイヤとはいわないだろうという打算も少しはあったし、その約束をとりつけたことにより、自分自身を奮いたたせるつもりでもあった。
だから、約束をしたことに意味があって、守られるか破られるかは問題ではなかった。
なんて言いながらも、期待を捨てきれないまま、こうやって帰りもせずに待っていたりするのだが。
地鳴りのような大歓声の中、ずっと表情をくずさなかった彼が顔をくしゃくしゃにして迎えてくれたとき、おれに大役を与えてくれた神様に感謝した。
予想外に抱きしめられ、驚きのあまりどんな表情をしたのか覚えていないけれど、大歓声をもかき消すくらいに、鼓動が高鳴ったことだけは確かだ。
自らの手で優勝を引き寄せたのだから、これ以上望むものはないじゃないか。
この手でカントクを胴上げすることができたのだ、それで十分満足じゃないか。
明日の試合も先発出場を言い渡されている。
いくらナイターだとはいえ、深酒も睡眠不足も良くないくらい承知もしていた。
そろそろ帰ろうか・・・・・・
誰にもわからないように、席を立とうとした時だった。
「こんな隅でなにやってんだ?」
確認するまでもなく、誰だかわかる太くて低い声。
「なんだ?あっちに行くのか?」
立ち上がっていたおれに、ワイワイ賑やかなほうを顎で指して問いかける。
上等そうなレザーのソファに腰を下ろす彼につられて、おれももう一度身を沈めた。
「若いのはあっちで盛り上がってるんじゃないのか?」
「いや、もう散々付き合ったから・・・それに明日も試合だし」
そうか、と微笑んだあと彼が手にした琥珀色の液体に目がいった。
確か、ほとんど飲まないと言ってたのにな・・・
すると、その視線に気づいたのか「これは烏龍茶だよ」って目尻を緩ませた。
何でもない笑顔にドキリとしてしまう。
厳しいことで有名だった彼が監督に就任した時、幼少の頃からの憧れの人と一緒に戦えることを光栄に思いながらも、不安を隠せなかったのは事実だ。
実際この2年間、ほとんど彼の笑顔を見ることはなかった。
勝利しても、労いの笑顔は見せるものの、それはほんの一瞬のことで、また闘う男の厳しい顔に戻ってしまう。
ファンの熱狂度は日本一であろうこのチームを指揮することは容易なことではない。
マスコミに叩かれ、ファンに野次られるなんて日常茶飯事だ。
一挙手一同を注目される毎日に、ゆっくり心休まる日なんてないに違いないと、そばで見ていて思っていた。
昔、テレビで見た優しそうな表情が忘れられない。
この人はこんな穏やかな表情もできるんだと、ひどく感動したのを覚えている。
それ以来、おれは彼が一瞬でも柔らかい表情を見せると嬉しくなる。
小躍りしたくなるほど、ウキウキした高揚感でいっぱいになる。
騒がしいテーブルに目を細めながら静かに烏龍茶で喉を湿らす彼を、チロリと横目で盗み見てリラックスしたその表情を確かめると、どうしようもなく嬉しさが込み上げてきて、頬が緩むのを一生懸命堪えた。
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プロフィール
HN:
睦月
性別:
女性